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うまい話には裏がある!アパートローン借り換えを巡る詐欺に注意

アパートローンの借り換えが詐欺や悪徳業者の温床になっていることはご存知でしょうか。住宅ローンと比べて数は少ないものの、一定の被害が報告されています。まずは手口を知り、これらの業者には絶対に頼まないようにしてください。

アパートローンに纏わる販売手口

電話をかける悪徳借り換え代行業者

住宅ローンをはじめ、アパートローン、カードローン、消費者金融…
それぞれの借入の種類は違いますが、「おまとめ」や「借り換え」は多くのシーンで利用されるようになりました。
利用が増えたことに相まって、金融業者と代わりに交渉を行う「エージェント」や「営業」、「インターネット広告」「比較サイト」等のサービスを目にする機会も増えたのではないでしょうか。

便利になった一方で、これらの中には粗悪なサービスの提供で報酬を得る“悪徳業者”や、保証金と称し金銭を騙し取る“詐欺業者”が一定数紛れ込んでおり、実際に被害に遭ったというケースも報告されています。
当ページでは悪徳業者の手口をはじめ、これらの被害に遭わない為の注意点等についてご紹介したいと思います。

実際に行われた手口

2013年から2018年頃に掛けて、アパートローンの「低金利への借り換え」を条件に不動産を売りつけるという販売手口が横行しました。

被害に遭った方の声
アパートローン詐欺に遭った方の書き込み

こちらは、不動産投資向けのアパートローンの金利を下げることを謳い、別の物件を販売していた「ワールドマンホールネットワーク株式会社」に対する怒りの書き込みです。
同社では、物件を購入することで、旧物件と新物件双方を低金利に借り換えるという触れ込みで投資家達に営業を掛けていましたが、物件の引渡しが済んでも借り換えに対する業務を一切行っていなかったと見られています。

不審に感じた購入者が同社の担当者に問い詰めたところ“そんな約束はしていない”“契約条項に記載していない”といった信じがたい対応をされてしまったそうです。
つまり「借り換えを餌に物件を押し売りされてしまった」という恰好になり、購入者はキャッシュフローが改善するどころか悪化する事態に陥ってしまったのです。
なお、新規で購入した中古物件はあの「スルガ銀行のアパートローン」によって組まれており、他金融機関に比べて比較的高い金利での借入となってしまいました。

自己破産で追及をかわす
被害者によるネットへの書き込み

ワールドマンホールネットワーク株式会社は、複数の購入者から賠償請求を起こされてしまい、結果的に破産へと追い込まれてしまいました。
しかし、実際には別会社へと営業権を移し、同様の手口による物件販売を行っているとみられており、今後も注意が必要です。

ワールドマンホールネットワーク株式会社に関する書き込み

関連性が疑われる会社一覧
MRE企画合同会社(代表社員が同一)アパートの窓口合同会社(代表社員が同一)アークプロパティ株式会社(役員が同一)

上記企業につきましてはワールドマンホールネットワーク株式会社と関連が疑われている会社ですので、念のため注意喚起としてお伝えしておきたいと思います。
もちろん立件されていない以上「詐欺業者である」とは言い切れませんし、現在では健全な営業を行っている可能性も高いです。
しかしながら、今もなお上記の手口にて顧客を誘引している可能性も十分に考えられます。
このような営業を受けた際には、必ず一度疑うように心掛けましょう。

悪徳業者を見極めるポイント

アパート借り換えを支援する優良代行業者

借り換え代行サービスを選ぶ際には、必ず以下の3点をチェックするようにしてください。
また、少しでも「おかしい」と感じた際には契約を結ばず、金銭は支払わないようにしましょう。

貸金業登録を受けているか

前ページでもご説明しましたが、アパートローンの借り換え交渉を代行できるのは貸金業の許可(登録)を受けた企業又は弁護士だけです。
そのため、多くの借り換え代行会社では「貸金業登録番号」(例:関東財務局長********号など)をしっかりと明示しています。
※仮に明示していなかったとしても当該企業の親会社が貸金業を営んでおり、許可要件は満たしているケースが多いです。

これらの許可又は資格が無い場合、必要な資産要件や知識を満たしていない可能性が高いため、一定のリスクが生まれてしまいます。
“許可を取得しているか否か”を事前に必ず確認するようにしてください。

実績の有無

実績がどのくらいあるのか
成功率はどのくらいか
は、依頼する上で非常に大きな判断基準となります。

また、実績があればあるほど、それに対する第三者の口コミや評価も参考に出来ますので、信憑性はよりアップします。
著しく評価が低いのはもちろんですが、事業を開始したばかりで実績が少ない業者は避けた方がベターでしょう。

取り扱い金融機関の数

金融機関が多ければ多いほど、選択肢は広がります。
もちろん、取り扱うだけであればどの業者も可能ですが、それぞれの特徴と状況を抑えた上で提案に組み込むことは悪徳業者にはできません。
具体的に「何社あればOK」という数字はありませんが“対応している金融機関が何社又は何行あるのか”“どのようにアプローチをするのか”といった点については最低限確認するようにしましょう。
メガバンクや大手地方銀行(準メガバンク)等に対応しているのであればなお良いです。

いかがでしたでしょうか。
借り換えサービスを行う企業は年々増えており、粗悪な対応やそもそも交渉を行わずに報酬を請求するといった手口も存在しています。
しっかりと自分の目や声で確認し、金融機関よりもまずは信頼の於けるエージェントを選ぶことから始めてみてはいかがでしょうか。